扁額とは、建物の内外の高い位置に掲出される額のことです。
この犬殿には、正面入口上部に「犬殿」の額が掛けられております。扁額の文字は、古来の日本語表記に従って右から左に書くため、「殿犬」の並びとなっております。
この扁額は書道家の藤井碧峰氏の揮毫によるものです。この扁額は小さいですが、題字は布袋彫(ほていぼり)、落款は薬研彫(やげんぼり)と本来の扁額と同様に彫刻がなされています。