CONCEPT

犬殿(いぬどの)への想い

日本の伝統と美を結集

日本の伝統的な社寺建築は、宮大工の高度な技術によってのみ実現できる、優美な屋根の曲線や、複雑な組物、細やかな彫刻などで構成されています。 このような日本建築の伝統美が凝縮された技術を用いて、誰も見たことがない最高級の犬小屋を作ることを目的に、「犬殿プロジェクト」を立ち上げました。犬小屋の「小屋」という言葉には粗末な建物という意味が含まれますが、今回の建物は優美で贅沢な犬の住まいですので、「小屋」ではなく立派な建物を指す「殿」が相応しいと考え、「犬殿」と名付けました。

宮大工の技を贅沢に

この犬殿は、文化財修理を数多く手掛けてきた修理技術者監修のもと、現役の宮大工と経験豊富な板金職人、彫刻師によって製作されます。デザインは、鎌倉時代に禅宗とともに伝わった建築様式である禅宗様という様式を基本としています。
選び抜かれた良質の材料と精密な加工、均整の取れたプロポーション、力強く艶やかな屋根の曲線、繊細に仕上げられた彫刻など、犬殿は社寺建築の美しさを凝縮した建物となっております。社寺様式の建築を個人で保有する機会はまずありません。しかし、この犬殿を手に入れることで、美しい日本建築を所有することができます。

圧倒的な存在感

本格的な社寺建築様式を用いて作られた犬殿は、その様式に相応しい品格を備え、圧倒的な存在感を放っています。

犬殿は、もはや犬の住み家という本来の用途を超えた、誰も見たことない特別な存在になりました。

このようなものは、多くの方が手にできるものでは決してありません。 特別な方のための、至高の犬小屋。犬殿とはそのような存在です。

伝統技術の継承

伝統的な社寺建築の工事が減っている昨今においては、実際の現場において伝統技術を継承する機会が限られてきております。社寺建築の技術の多くが詰め込まれたこの犬殿の製作することは、伝統技術を習得する機会を増やすことに繋がります。
現段階では実務経験豊富な大工や板金職人によって犬殿は製作されていますが、やがては若い技術者にもこの犬殿製作に参加してもらい、伝統技術者の継承の場となるようにしていきたいと考えております。